よもやま話し
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ここでは、ウィスキー シングルモルトに関する
よもやま話しをお贈りします。
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シングルモルトとは? 15.11.18改定
モルトウィスキ−の地域分類  
ウィスキ−のトリビアの泉 15.11.18
ザ.スコッチ.モルト.ウィスキ−.ソサエテイ−(SMWS) 13.12
モルトはどこで買う 13.2.18 
ウィスキ−ブレンドを楽しむ 13.12.14
サントリ−山崎工場見学 13.8.7  
ミニチュアボトル 15.7.20
バー.レモンハート 18.8.13
10 ウィスキー.セミナー  




1.シングルモルトとは?
まずスコッチウィスキ−とは? スコットランドで製造、蒸留され、スコットランドで最低3年間、容量が700リットルを超えないオ−クの樽で熟成したもの。
ウィスキ−には、他に、アイリッシュ、バ−ボン、カナディアン、ジャパニ−ズ等ある。
スコッチウィスキ−には、モルトとグレ−ンのふたつがある。 原料と製造法により、この2つに分類される。

(1)大麦麦芽(モルト)を100%原料としているのがモルトウィスキ−。
ポット.スチル(単式蒸留釜)を使って作る。
最初スコッチウィスキ−はすべてこれだった。

(2)主にトウモロコシを原料とし、大麦麦芽は10〜20%しか使ってないのがグレイン.ウィスキ−。
パテント.スチル(連続式蒸留器)を使って作る。
原料も安く、連続式蒸留器は大量生産が可能。アルコ−ル度数は高いが個性は少ない。
シングルモルトとは? ただ一つの蒸留所で作られたモルト.ウィスキ−のみを瓶詰めしたもの。
ただ一つの樽だけの分を瓶詰めしたものをシングルカスクという。
他の蒸留所のモルトを混ぜるとヴァッテッドモルトになる。
ブレンデッド.ウィスキ−とは? 複数のモルトウィスキ−とグレイン.ウィスキ−を混ぜて作ったウィスキ−。スコッチウィスキ−の消費量の95%がこの方法で作られている。オ−ルド.パ−、バランタイン、ホワイト.ホ−ス等々お馴染みの物。



2.モルト.ウィスキ−の地域分類
モルトウィスキ−は、水が命である。原料の大麦はスコットランド産が多いが輸入物もある。どこの水を使ったかで個性が鮮明なので地域で分類される。大きく分ける時には下表の4区分、2は総称してハイランドと呼ぶ。最近は、下表のように6地域に分けて呼ぶのが多いようだ。
  地域名 地域 代表的なブランド
ロ−ランド 南部地域 ブラッドノック(BLADNOCH)
リトルミル(LITTLEMILL)
ハイランド 中北部 ダルモア(THE DALMORE)
グレンモ−レンジ(
GLENMORANGIE
タリスカ−(TALISKER)
スペイサイド スペイ川流域 グレンフィディック(GLENFIDDICH)
マッカラン(THE MACALLAN)
アイランズ スカイ島.オ−クニ−諸島 ハイランド.パ−ク(HIGHLAND PARK)
アイラ
アイラ島 ア−ドベッグ(ARDBEG)
ボアモア(BOWMORE)
ラガヴ−リン(LAGAVULIN)
ラフロイグ(LAPHROAIG)
キャンベルタウン 南部の町 スプリングバンク(SPRINGBANK)
略図
すべてを楕円にした関係で厳密には円から洩れたりする場所があったりします。
概念図と思って見て下さい。アイランズは同色の4ケ所です。

アイラはIslayと表記してアイラと読む。「アイレイ」と読むという人もいるが、アイラが正しい。


3.ウィスキ−のトリビアの泉 出典 シングルモルトを楽しむ 土屋守著
ウィスキ−の3大定義とは? 穀物を原料とする、蒸留をする、オ−ク樽で熟成する。
(ブランデ−は原料が葡萄。ジンやウォッカは熟成しないからウィスキ−ではない)
ピュアモルトはシングルモルト? シングルモルトもヴァッテッドモルトも法律により定義されているがピュアモルトには定義はない。ヴァッテッドの代わりに用いられることが多い。
ラフロイグは御用達だ.. チャ−ルズ皇太子の御用達。プリンス.オブ.ウェ−ルズの紋章がラフロイグ製品のラヘルに印刷されている。
大麦は実は毎年品種改良されている 1960年に革命的に品種改良されたゴ−ルデンプロミス種をいまだに使っているのは、マッカランとグレンゴインのみ。
麦芽は外部調達している蒸留所が多い フロアモルティング(自家製麦)の手法を守っているのは
ラフロイグ、ボウモア、スプリングバンク、ハイランドパ−ク、バルヴィニ−、ベンリアック、グレンドロナックの7蒸留所だけ。
マッカランのポットスチルは小さい スペイサイドでは最小。ヘビ−タイプが出来やすい。
グレンモ−レンジのポットスチルは一番首が長い スコットランドで一番長い。5.13m。全体で約9m。マッカランの4倍ある。かなりライトに仕上がる。
モルトの熟成に使う樽はすべて中古 一度スコッチ以外に使った樽を使う
バ−ボン、シェリ−が多い。
モルトの熟成に使われる樽の大きさは主に3種類ある。 バレル     180リットル
ホグスヘッド  250リットル
シェリ−バット 500リットル
ホグスヘッドはバレル樽をばらして側板を増やして組み直したもの。
サントリ−の山崎の樽はずんぐりむっくり パンチョン樽を使っている。480リットル胴部分の直径96cm。
元はラム酒。
オ−ク樽と言っても種類は多い オ−クは700種類もある。ブナ科コナラ属
現在の主流は、北米産のホワイト.オ−ク。
マッカランのみ昔からのスペイン産のコモンオ−クを使っている。サントリ−のジャパニ−ズオ−クカスク1979はミズナラの樽である。

4.ザ.スコッチ.モルト.ウィスキ−.ソサエテイ−(SMWS)
ソサエティ−とは?
ソサエティ−のポリ−シは「何も加えず、何も除かず、熟成庫で眠り続けていた、そのままのウィスキ−を飲みたい」です。
正式名称は、THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY ザ.スコッチ.モルト.ウィスキ−.ソサエテイ−(SMWS)。1983年、エジンバラの古い港町に開設、1993年には日本にも支部が設立された。
そのボトルは「シングルカスク」である。普通、シングルモルトというのは、一つの蒸留所で作られたウィスキ−で、何も混ぜてないのがウリであるが、統一した味にするために100樽位の出来のいいのや悪いのを混ぜて、いわば平均的な味に仕上げている。例えば、「マッカラン」と言えば、どの瓶もほぼ期待している味になる。厳密には年度による違いはあるのだろうが。
一方、ソサエティ−は、その道のプロが、蒸留所の数多くの樽の中から、厳選して、そのまま瓶詰めをしている。つまり一つの樽だけの、まさに何も混ぜてない物である。当然ながら、本来そのブランドが目指している味と微妙に(時には大きく)違う物になる。

協会物
こうして売られている物を、「協会物」とも言われているが、ラベルは全種類統一したラベルである。蒸留所の名前やブランド名は書かれていない。これは日頃飲んでいるイメ−ジが壊れるのを防ぐ配慮である。
ラベルは右の写真。
写真の「白丸」の所に、蒸留所と樽番号が入っている。
この瓶は、44.17と書かれている。
44が蒸留所(クレイゲラヒ)で17は樽番号である。この樽からは306本瓶詰めされている。世界に同じ物は、306本しかないということになる。
ちなみに、マッカランは、コ−ドが24である。
「赤丸」の所には、蒸留年月日、瓶詰め年月日、アルコ−ル度数が表記されている。
度数は英国式(Proof)で表示されている。これは106.5度、日本式に換算するには、57.1%に換算。60.9%になる。市販のシングルモルトよりは度数が高い。
ソサエティ−のウィスキ−は、会員のみに販売しているので、普通は飲むことが出来ない。
入会はこちらから。
試飲会
13年12月に「BAR婆娑羅」恒例の試飲会が行われた。ザ.スコッチ.モルト.ウィスキ−.ソサエテイ−(SMWS)の日本支部の天満商店の渡辺営業部長のご挨拶から試飲会はスタ−トした。
渡辺部長の初心者を十分意識した適切な解説が素晴らしい。
当日は、昼間だったのと、初めて素面に近い状態で行ったので(笑)、あらためてマスタ−のコレクションに感動しました。このボ−ド、なかなかいいですよね。(今更言うな..て)当日の主役、ソサエティ−の瓶達

左が渡辺部長、右が婆娑羅のマスタ−

当日試飲したウィスキ−
24種類持ってきていただいていたそうだが、飲んだのは下記10種類。
実は、他に66.7(ア−ドモア)、78.19(ベンネビス)、59.19(ティ−ニニック)、11.22(トマ−チン)も飲んだのだが......。記憶が鮮明でない。
結局14種類。ウ−ン飲み残したのが悔やむ。度数が高いので、かなり来ます。
NO コ-ド 度数 瓶数 ブランド名 特徴
108.6 60.0 258 アルタ−ベ−ン ライトでフレッシュ
25.19 61.2 10 314 ロ−ズバンク クリ−ミ−
44.17 60.9 11 306 クレイゲラキ ホワイトホ−スの原酒
4.71 56.7 13 695 ハイランドパ−ク 枝付き干しぶどうの香り
24.62 56.5 12 625 マッカラン カラメルの焦がした香り、市販分とかなり違う。
3.57 59.9 11 279 ボアモア 化粧品香がする、昔のボアモア。
91.14 55.3 16 583 ダフタウン タンニンがきつい。アジア的
92.8 60.3 20 552 ロッホサイド まったるい感じ
2.34 54.2 25 552 グレンリベット シロップ風、飲みやすい
10 1.95 52.3 33 106 グレンファ−クラス シェリ−パット熟成、ウマイ


5.モルトはどこで買う
もちろん酒屋で買うのだが、これから買ってみようと言う方に、私が買ったお店の紹介
タカムラ  大阪市西区江戸堀2-2-18 06-6443-3519、2階が全部モルト、種類も多く手が出ないような品物も揃っている。値段も他店よりは安い。
千成屋 ナンバ店 大阪市中央区難波3-2-28 06-6641-3261
大阪の人なら知らない人はいないという輸入洋酒.菓子の老舗。
スタンダ−ドスコッチは他店の方が安いが、BOWMORE12年2980円は超お買い得でした。

6.ウィスキ−ブレンドを楽しむ
高槻市の市民講座の一つとして、「ウィスキ−ブレンドを楽しむ」が15.12.13に高槻市市民交流センタ−で開催された。
講師として婆娑羅のマスタ−曽我和夫氏が(社)日本バ−テンダ−協会北摂支部認定講師として招かれたので、婆娑羅常連組が応援.ひやかし.勉強.飲みたいを兼ねて参加。
定員 24人
受講料 750円(材料費別 1,000円)
対象 20才以上
カリキュラム
1.スコッチの歴史の講義
2.ウィスキ−の製造工程の講義
  スライドによる説明(マスタ−がスコッランドで撮ってきたもの)
3.モルトのティスティング 実習
  13種類のモルト等のティスティング グル−プ代表によるコメント発表
  ティスティングの残りを溜めておいて−−ヴァッティング
4.ブレンデッドウィスキ−の実習
    完成品のお持ち帰り
2時間があっという間の盛りだくさんな内容でした。
曽我先生の開講あいさつ。右が市民交流センタ−の方。 曽我先生をサポ−トするスタッフ陣。
事前準備が大変。ごくろうさまでした。
ティスティングのコメント発表
参加者の率直な感想が楽しい。
半分弱が女性。高齢な方も多かった。
みんな真剣なまなざしで聞いている。
しっかり聞いてなかった私はヴァッティングは最期の3種類のみ。途中の分は残さず飲んでしまった(笑)
当日飲んだ分が勢揃い
1.ハイランドパ−ク
2.グレンモ−レンジ
3.グレンオ−ド
4.ザ.グレンリベット
5.タムドゥ−
6.マッカラン
7.グレンロセス
8.ブナ−ハ−ブン
9.カリラ
スコットランドの北から南に飲んでいく趣向(写真右から)
10.ザ.グレンリベットのニュ−スピリッツ(樽入れ前)
11.グレ−ンウィスキ−としてキャメロンブリック
12.本日の逸品
サントリ−のロイヤルのブレンデッド用の15年物のグレ−ンウィスキ−(当然市販されていない)
13.ブレンドウィスキ−としてバランタイン
曽我先生の指導の元に各自がオリジナルブレンドに挑戦。
kazu_san のオリジナルブレンドの製法

グレンウィスキ−を約半分。
グレ−ンモ−レンジを3割。
マッカラン、グレンリベット、カリラを適量にティスティングしながら追加。(比率は秘密−笑−)
ティスティングというより味見が多いと、なかなかビンに一杯にならないが...。
瓶には事前にラベルが貼られている。
MY BLENDED WHISKY
Bottled: 03.12.13
Name:           
TAKATUKISIRITU SO
UGOSIMIN CENTER
NBA OSAKAHOKUSETU
曽我先生の素晴らしい趣向。こういう仕掛けはうれしいね。       
私も早速命名。 Wansa_Kansa


7.サントリ−山崎工場見学
かねてからの願望であった、サントリ−の山崎蒸留所の工場見学に行ってきた。
大阪と京都の境とは言え、車で行くには中途半端な場所にある。名神自動車道では茨木で降りるか、京都南で降りるかの選択だが、どちらも1時間位かかりそう。
山崎12年を呑ませてくれるということなので、電車で出かけることにした。
東海道本線「山崎」から徒歩10分で工場につく
工場入り口
TV等で見慣れた風景である。
工場内の樹木、花の手入れは行き届いている。
まずは、受付で予約の確認。
山崎ウィスキ−館

見学は、ここの2階からスタ−トする、1.2階は、ウィスキ−の資料館になっている。1階ではティスティングが出来る。(見学後にお願いしますとのこと)現在は3組6種類の飲み比べティスティングが出来る。1組300円(各々20mlぐらい)とお得です。
対決の組み合わせです。
1.山崎12年対マッカラン12年
2.白州12年対ボアモア12年
3.ラフロイグ10年対グレンフィディック12年
当日、工場見学案内役の沢西さん。
彼女が教えてくれた美味しい水割りの作り方。
氷は、コンビニで買うか、南アルプスの天然水(サントリ−)を豆腐のパックに入れて凍らしてカチ割ったのをグラス一杯に入れる。
ウィスキ−を入れたところで13回半マドラ−でかきまぜる。さらにミネラルウォ−タ−を入れて、3回半かきまぜる。
これは、まじないではなくウィスキ−が水と混じる時に希釈熱がでるので、それを抑えるためとのこと。後日彼女から見学お礼のハガキを頂いたが、「試したか?」とトレ−スあり。サントリ−さんもなかなかやるね。
ちゃんと、その通りにやっていますよ
工場見学の後で。
山崎12年を仕込み水で割った究極の水割りが飲み放題。
注文すれば、ロックもOK。もちろんロックも頂きました。
お土産は、ここでしか売っていないという、山崎蒸留所樽出原酒。樽からだしたそのままとのこと。市販の山崎より小振りのスマ−トなビン(500ml)なうえ各年代とも市販分より高いからかなり割高です。マスタ−ブレンダ−佐治敬三のサインは印刷ながら、BOTTLED NO.は手書き(?)。力が入っている。まだ呑んでないが、期待大。
肝心の工場見学の方は期待はずれでした。日曜日と言うこともあり、ラインは全部とまっているので、ビデオによる説明が大半。触れることが出来たのは熟成中の樽だけでした。次は平日に行こう。
ウィスキ−の製造工程に触れることが出来なかったが、サントリ−のカルチャ−には、至る所で触れることができ、工場見学にきた人には、サントリ−のファンになっていただくのだという企業の理念がはっきり感じられた一日でした。



8.ミニチュア ボトル
EVERMORE 21年
2002年
左から
バレンタィン 17年
タリスカ− 10年
グレンキンチ− 10年
山崎 12年
マッカラン 12年
グレンフィデック
12年
15年
18年


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