キングス・ランサム
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King’s Ransom



モルトウィスキ−の、このコ−ナ−にブレンディドウィスキ−が登場するのは変な話だが、マスタ−に、本日の最後の一杯に、軽い気持ちで、「一番ウマイ、ブレンディッドウィスキ−を」頼んだら、さりげなく、出てきたのが、幻のウィスキ−。キングス.ランサムである。

現在は、生産されていないので、バ−で見つけたら、是非一度は試せと言われている。
キングスランサムとは、「王様の身代金」という意味(あまりのウマサに身代金に匹敵するという意味)だが、いわゆる御用達である。イギリス、ヨ−ロッパの各王室、アメリカはホワイトハウスには、必ずあったという最高級品である。原酒はエドラダワ−である。
ポツダム会議の晩餐会には、ただ一種のウィスキ−として供されたという。エドラダワ−の10年は飲んだことがあるが、スパイシ−さとスモ−キ−さが強い、後味の枯れた感じが良い。
右が1975年の仕込み分で、レモン.ハ−トにも出てくる分。左がさらに古く1960年の仕込み分。同じ12年物だがラベルのデザインが少し違う。写真でも分かるように色もかなり濃い。ついでのことに並べて飲み比べて見た(贅沢な−笑−)コク、甘さ共に数段上。コルクの呼吸で、より深みのある味が出来るのかな?お値段も相当の物なので、マスタ−が気遣ってハ−フショットにしましょうか?と聞いて呉れたが、横から、すかさず1ショットの声。キングスランサムの原酒と言われるエドラダワ−も一緒に飲み比べた。至福の一時。 1960年のキングスランサムの外箱。外箱にも古さが感じられる。

BAR レモン.ハ−トというコミックがある。
婆娑羅のマスタ−に紹介してもらったのだが、あらゆる種類の酒のウンチクが出てくる。物語は、いずれも人間味あふれるスト−リ−になっている。タイトルにあるように「気持ちがすごくあったかい」本である。
文庫本の第一巻は奥付によると1999年10月20日発行である。1〜10巻までは文庫として発刊されていて入手出来た。普通のサイズで、11巻〜18巻が入手出来た。その第18巻に、キングスランサムが登場する。このコミックのレモン・ハ−トというBARはあらゆる酒が「あるよ」と言って出てくる。グレン・グラントの38年でさえ、スコットランドに行って入手してくるが(マンガだから..)キングス・ランサムはないという設定。レモン・ハ−トでさえ、お手上げというウィスキ−である。
左は、ラベルの上部の拡大写真。
"ROUND THE WORLD”と書かれている。
これは、マリッジ(ブレンド後に樽につめてなじませる事)の為に、シェリ−樽に再度詰めて、船のバラスト(重り)の替わりに積み込んで、世界航路にだした。薄暗く湿った船底で、波による完璧なマリッジである。世界を回ってきたウィスキ−という意味合いであろう。
茨城県那珂郡のT.T様からは、キングスランサムにまつわるお父様の思い出の、心温まるメ−ルを頂きました。
T.T様のメ−ルによると、キングスランサムは21y ストーンジャックボトルと、このHPの12yのフロスティボトルとあるようです。


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